車両カタログ(70系/80系Part4)


 

急行富士川80系の制御車クハ86形に採用された正面非貫通2枚窓という斬新なデザインは「湘南タイプ」として当時の流行となり、キハ17系気動車のほか私鉄車両にも多くの派生デザイン車が登場しました。長編成用での使用を前提とした系列のため、後年の地方線区転用に際してクハが不足し、付随車へ運転台を取付けたクハ85形が登場しています。

 

Part1(70系1) Part2(70系2) Part3(80系1)


クハ86形

昭和24年度製(001~020)は正面3枚窓で登場、25~30年度製(021~084)から正面2枚窓の所謂湘南形となりました。さらに100台はシートピッチなどを変更した改良形となり300台が全金属車と進化しています。なお、全金属300番台車について、窓下の塗り分け位置を帯付きの半鋼製車にあわせて塗り分けた車があるということを教えていただきましたが、窓上の塗り分けも正面から側面窓にかけての傾斜に緩急のパターンがあった事がわかります。


クハ86007

昭50/3岡山(昭53/3廃車)

クハ86036

昭50/8岡山(昭53/1廃車)

昭24年度製001~020は正面3枚窓で登場、昭32~35年にかけて固定窓のHゴム化、屋根布の全面貼り化、デッキ部へのベンチレータ増設などのほか、全面下部に埋込みタイフォンが取り付けられました。また製造時の取付け式前照灯は250W化に際して埋込み形に改造されています。

25年度車からは所謂湘南形を代表する正面2枚窓のデザインになりました。021・022の2両は丸みを帯びた試作形でしたので印象が少し異なります。26年度車から台車がTR45に、ベンチレータは小型となり当初からデッキ部にも設置されました。このグループは当初正面窓が木枠でしたが、001~と同様の更新工事によりHゴム化されています。

クハ86074

昭53/2松本(昭53/4廃車)

クハ86126

昭52/7西条(昭53/3廃車)

昭27年度製061~は当初から前面窓がHゴムで台車はTR48となり、さらに28年度製067~は戸袋窓もHゴムとなりました。このためモハ80形同様に27年度車のみ戸袋窓が木枠のままです。また更新工事が行われた26年度までのグループと違い前面下部にダブルタイフォンの付いていない車がありました。

100台(100~142)は昭和31・32年度製のシートピッチが拡大されたグループです。ほかにも屋根布が全面貼りとなりベンチレータの形状も変更、窓のアルミサッシ化、窓カーテン採用などの設計変更が行われました。なおこのグループも前面下部のダブルタイフォン未取付け車がありました。

クハ86309

昭51/8京都(昭58/5廃車)

300台(300~375)は最終増備の全金属車です。ベンチレータや前面運行窓部分の形状が変わったほか助手席側三角窓がHゴムのはめ殺し窓になっています。当初からダブルタイフォンを装備していました。


車両リスト

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クハ86001
昭和53年12月 柳井

クハ86007
昭和50年8月 岡山

クハ86009
昭和50年8月 岡山

クハ86025
昭和50年3月 岡山

クハ86035
昭和49年8月 豊橋

クハ86036
昭和50年8月 岡山

クハ86054
昭和50年3月 岡山

クハ86058
昭和51年8月 京都

クハ86063
昭和53年12月 神領

クハ86065
昭和54年1月 松本

クハ86069
昭和53年2月 松本

クハ86070
昭和53年2月 松本

クハ86072
昭和54年1月 松本

クハ86073
昭和53年2月 松本

クハ86074
昭和53年2月 松本

クハ86075
昭和53年2月 松本

クハ86078
昭和53年2月 松本

クハ86080
昭和53年2月 松本

クハ86116
昭和53年12月 柳井

クハ86126
昭和52年7月 西条

クハ86129
昭和50年8月 倉敷

クハ86131
昭和53年12月 岡山

クハ86139
昭和53年2月 網干

クハ86141
昭和52年7月 広島

クハ86300
昭和56年12月 中部天竜

クハ86309
昭和50年7月 塩尻

クハ86315
昭和53年7月 富士

クハ86317
昭和57年10月 豊橋

クハ86318
昭和53年12月 岡山

クハ86319
昭和53年7月 西富士宮

クハ86320
昭和53年2月 備前片上

クハ86332
昭和57年10月 豊橋

クハ86333
昭和53年3月 豊川

クハ86337
昭和53年2月 松本

クハ86339
昭和56年5月 豊橋

クハ86346
昭和53年2月 松本

クハ86348
昭和53年2月 松本

クハ86354
昭和56年5月 豊橋

クハ86355
昭和53年2月 西条

クハ86356
昭和53年2月 西片上

クハ86358
昭和53年12月 岡山

クハ86371
昭和53年2月 網干

クハ86372
昭和53年12月 岡山


クハ85形

80系2等車サロ85形から41両、付随車のサハ87形12両に運転台取付け改造したものです。前者の車内は旧2等室の設備を残したまま使用されています。なお前歴が異なるためサハからの改造車は100台に区分されました。


クハ85007

昭50/3岡山(昭53/3廃車)

クハ85028

昭53/2松本(昭53/6廃車)

昭42~45年にサロ85形→格下げサハ85形(サロから直接改造された車もあります)から運転台付きに改造されたグループで17両が登場しました。車番はサハ時代と同番号のままで005~013(欠番あり)の5両はTR43をはいています。

015~023(欠番あり)の6両はTR45、028はTR48です。写真左のグループに比べてベンチレータが小型になっています。

クハ85033

昭53/2松本(昭53/5廃車)

クハ85310

昭50/9辰野(昭55/5廃車)

032~035は客窓が1段下降式で固定窓もHゴムになっています。

300台はサロ85形300台の全車12両を昭和43年に運転台付きに改造したグループです。

クハ85100

昭53/2松本(昭53/3廃車)

昭和48~50年にサハ87形から改造された12両は100台に区分されました。サロ改造車とは窓数、連結面側客扉幅、座席が異なっています。なお100~103の4両はサハ87形100台から、104~111は同300台からの改造です。


車両リスト

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クハ85007(サロ85007)
昭和50年3月 岡山

クハ85028(サロ85028)
昭和53年2月 松本

クハ85033(サロ85033)
昭和53年2月 松本

クハ85034(サロ85034)
昭和53年2月 松本

クハ85100(サハ87100)
昭和53年2月 西条

クハ85101(サハ87101)
昭和53年2月 熊ノ平

クハ85102(サハ87102)
昭和53年2月 高崎

クハ85103(サハ87107)
昭和53年2月 松本

クハ85104(サハ87303)
昭和53年2月 長野

クハ85105(サハ87323)
昭和53年2月 松本

クハ85108(サハ87316)
昭和53年7月 西富士宮

クハ85109(サハ87317)
昭和53年7月 横浜

クハ85300(サロ85300)
昭和53年3月 日本車輌

クハ85301(サロ85301)
昭和53年2月 高崎

クハ85302(サロ85302)
昭和54年1月 松本

クハ85303(サロ85303)
昭和53年2月 松本

クハ85304(サロ85304)
昭和53年2月 松本
サロ85311から改造された可能性もありとのことです。

クハ85307(サロ85307)
昭和54年1月 松本

クハ85308(サロ85308)
昭和50年7月 塩尻

クハ85310(サロ85310)
昭和50年9月 辰野



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