車両カタログ(70系/80系Part3)


 

当初東京~沼津間の電車化に際しては3扉車を投入する構想もあったようですが、昭和24年度から登場した80系は両端にデッキを配する客車に近い車体レイアウトとなりました。当初東海道線東京口用に73両が投入され湘南形という愛称で親しまれたが、後に京阪神地区、中京、高崎・東北線用なども順次製造され最終的には昭和33年度までに652両が登場しています。製造年による変化に加えて晩年は短編成化のためサハ→クハ化などの改造車も登場しました。80系電車は他形式と混結して運用されなかったため、使用線区にかかわらず基本的に塗色はオレンジと緑のツートンカラーとなっていました。

 

Part1(70系1) Part2(70系2) Part4(80系2)

クハ86001 クハ85301 クハ85300

モハ80形

中間電動車で昭和24年度から33年度に製造された298両のほか、2両がサハ87形を電装してモハ80形に編入されています。001~117と、200台、300台の3グループと、後年登場した低屋根改造800台グループに大別されます。


モハ80037

昭50/8岡山(昭53/1廃車)

モハ80094

昭53/2松本(昭53/6廃車)

001~090は昭24~26年度製造のグループで台車はDT16です。製造年による差異がありましたが昭和32~35年の更新工事で固定窓のHゴム化やデッキ部へのベンチレータ増設、屋根布の全面張り化(右写真の094が改造前の状態で、妻面上部の屋根布押さえに注目)に加えて、一部は窓枠のアルミ化も行われています。なお、26年度車(087~090)には非パンタグラフ側のデッキ部に当初からベンチレータが設けられており客室用ベンチレータも小形のタイプに変更されました。

昭27~29年度車(091~117)は台車がDT17に変更されました。また28年度車より固定窓が当初からHゴム化されたほか、107~110のみ簡易運転台付きです。26年度車と同様、デッキ部のベンチレータは非パンタ側のみ設置、客室ベンチレータは小型タイプです。なお写真の27年度車(091~098)については基本的に001~090のような更新が行われなかったためモハ80形のなかで戸袋窓が唯一木枠というスタイルが残りました(晩年になってHゴム化された車も登場しましたが・・)。

モハ80207

昭53/3日車豊川(昭52/12廃車)

モハ80343

昭53/9伊那松島(昭58/12廃車)

31・32年度製はシートピッチを変更したため窓幅が変わるとともにアルミ窓枠化、日除けカーテンが採用され200台に区分されました。台車はDT20に変更、屋根布も全面的に貼られパンタ側デッキ部にもベンチレータが設けられています。なお、80系は他系列との併結を考えなかったため、貫通扉幅が100センチと広くなっています。

昭和32・33年度製の300~425は全金属車体となり窓も大きくスマートなスタイルになりました。車内もシートピッチは200台と同じながら座席幅が広くなり居住性が改善されています。簡易運転台付き車もあり非パンタ側屋根に砲弾形前照灯を搭載していました。


車両リスト

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モハ80001
昭和53年12月 柳井

モハ80005
昭和51年8月 京都

モハ80025
昭和53年12月 柳井

モハ80035
昭和50年3月 岡山

モハ80037
昭和50年8月 岡山

モハ80045
昭和50年8月 岡山

モハ80061
昭和52年7月 広島

モハ80073
昭和53年12月 柳井

モハ80080
昭和53年2月 熊ノ平

モハ80081
昭和52年7月 西条

モハ80082
昭和53年2月 西条

モハ80084
昭和51年8月 京都

モハ80085
昭和53年2月 松本

モハ80093
昭和53年2月 松本

モハ80094
昭和53年2月 松本

モハ80095
昭和51年1月 竪堀~入山瀬

モハ80096
昭和51年1月 竪堀~入山瀬

モハ80098
昭和50年3月 岡山

モハ80100
昭和51年1月 竪堀~入山瀬

モハ80206
昭和53年2月 松本

モハ80207
昭和53年3月 日本車輌

モハ80212
昭和53年2月 松本

モハ80218
昭和53年2月 松本

モハ80223
昭和53年12月 柳井

モハ80224
昭和53年2月 松本

モハ80225
昭和54年1月 松本

モハ80227
昭和53年2月 松本

モハ80232
昭和53年2月 松本

モハ80233
昭和53年2月 松本

モハ80235
昭和53年2月 松本

モハ80242
昭和53年2月 松本

モハ80243
昭和50年7月 塩尻

モハ80245
昭和53年12月 岡山

モハ80248
昭和53年2月 高崎

モハ80249
昭和53年2月 長野

モハ80253
昭和50年3月 岡山

モハ80300
昭和53年7月 西富士宮

モハ80304
昭和56年11月 中部天竜

モハ80316
昭和53年7月 富士

モハ80341
昭和51年12月 沼津

モハ80342
昭和57年10月 豊橋

モハ80343
昭和53年9月 伊那松島

モハ80355
昭和53年12月 岡山

モハ80361
昭和53年12月 岡山

モハ80362
昭和52年7月 広島

モハ80363
昭和53年2月 備前片上

モハ80365
昭和53年7月 西富士宮

モハ80375
昭和53年2月 西片上

モハ80377
昭和53年12月 岡山

モハ80382
昭和53年2月 松本

モハ80384
昭和56年5月 豊橋

モハ80389
昭和56年11月 中部天竜

モハ80390
昭和53年2月 高崎

モハ80395
昭和53年3月 豊川

モハ80396
昭和53年2月 西条

モハ80399
昭和53年2月 西条

モハ80400
昭和53年2月 松本

モハ80405
昭和53年2月 西片上

モハ80407
昭和53年12月 岡山

モハ80413
昭和53年2月 西片上

モハ80414
昭和53年12月 岡山


モハ80形800台

800~813は昭和38~43年にかけて身延線準急用にパンタグラフ部分を低屋根化改造したもので、全車300台からの改造です。引き続いて昭和45年にサハ87形を低屋根化・電装した851・852も加わりましたが、その後は折りたたみ高さの低いPS23形パンタグラフが開発されたため低屋根改造車はこれら16両のみにとどまりました。


モハ80813

昭53/2松本(昭55/4廃車)

モハ80852

昭53/2高崎(昭53/6廃車)

身延線での使用を終えて中央西線に転じてからの姿ですが、普通屋根のPS23搭載車とペアで連結され使用されていました。

サハ87形100台から改造したため半鋼製車体で台車はDT17です。電装品や台車は同時期に浜松工場で改造されたモハ72→サハ78(516・517)のものを流用したと言われています。


車両リスト

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モハ80801(モハ80322)
昭和54年1月 松本

モハ80803(モハ80330)
昭和54年1月 松本

モハ80804(モハ80331)
昭和50年7月 塩尻

モハ80809(80383)
昭和54年1月 松本

モハ80810(モハ80397)
昭和53年2月 松本

モハ80813(80359)
昭和53年2月 松本

モハ80851(サハ87108)
昭和53年2月 長野

モハ80852(サハ87111)
昭和53年2月 高崎


サハ85形

サロ85形を格下げしてサハとしたもので車内や番号はサロ時代のままです。サロ85形は47両が製造され001~014は昭和24・25年製で台車がTR43、015~027は昭和26年製でベンチレータが小型になり台車はTR45、028・029は昭和27年製で台車がTR48、031~037は固定窓のHゴム化が図られ客窓が一段下降式に、そして300台は全金属車体という相違がありました。昭和34年から11両が70系と連結できるようジャンパ連結器・ホロ(扉幅も?)を改造して横須賀線用に転用されたほか、29両がクハ85形に改造されています。


サハ85002

昭50/8岡山(昭52/11廃車)

サハ85004

昭53/2長岡(昭53/6廃車)

晩年は80系用のサハ85形として残ったのは7両だけになっていました。

横須賀線に転用されたサロ85→サハ85形11両も3両が3扉化されてサハ85形100台に、6両が3扉化運転台付きに改造されてクハ77形となったため2両が残るだけになっていました。

サハ85102

昭53/2名古屋(昭54/5廃車)

横須賀線に転用されたグループのうち3扉化改造し100台に改番したものです。改造前の経歴で101・103はTR43、写真の102のみTR48をはいています。


車両リスト

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サハ85001
昭和51年3月 長岡

サハ85002
昭和50年8月 岡山

サハ85004
昭和53年2月 長岡

サハ85102(サロ85029)
昭和53年2月 名古屋


サハ87形

001~040は昭和24~26年度製で台車はTR43、041~043が昭和26年度製でTR45、044~047が昭和27年度製でTR48付きです。さらに100台(100~119)はモハ80形200台に相当しシートピッチなどの設計が変更され、300台は全金属車体となりました。100台・300台から12両が運転台取り付け改造を行いクハ85形となったほか2両がモハ80形化されています。


サハ87002

昭53/5長岡(昭53/8廃車)

サハ87045

昭51/12沼津(昭52/5廃車)

昭26年度車まではモハ80形と同様に固定窓Hゴム化や屋根布全面張り化、デッキ部へのベンチレータ増設などの更新工事が行われています。

27年度車は戸袋窓が木枠、屋根R部に屋根布がなく妻面の屋根布押さえが途切れるなど初期車の形態を残していました。

サハ87105

昭53/2長野(昭53/6廃車)

サハ87326

昭53/2西条(昭53/3廃車)

100台は、モハ80形200台と同じくシートピッチが拡大され窓枠がアルミ化されています。4両がクハ85形に、2両がモハ80形化されました。

全金属車体の300台からは8両がクハ85形に改造されています。


車両リスト

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サハ87001
昭和54年5月 富士宮

サハ87002
昭和53年5月 長岡

サハ87003
昭和53年2月 松本

サハ87004
昭和53年2月 高崎

サハ87007
昭和49年4月 高崎

サハ87011
昭和51年3月 高崎

サハ87017
昭和53年12月 柳井

サハ87028
昭和50年3月 沼津

サハ87045
昭和51年12月 沼津

サハ87046
昭和51年1月 竪堀~入山瀬

サハ87105
昭和53年2月 長野

サハ87106
昭和53年2月 松本

サハ87109
昭和53年12月 岡山

サハ87112
昭和53年2月 西片上

サハ87324
昭和53年12月 岡山

サハ87326
昭和53年2月 西条

サハ87328
昭和53年2月 松本

サハ87329
昭和53年12月 岡山



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