車両カタログ(73系Part2)

昭和26年~28年のモハ63形整備に際し中間電動車化してモハ72形とした288両と、昭和27年度以降に新製車として製造された500~に大別されます。昭和31年度以降の920~は全金属車体で最後の通勤型旧形国電となりました。なお、クモハ73形も同様ですが晩年に事業用車に改造された車も多くなっています。


Part1(クモハ73形)
Part3(クハ79形)
Part4(サハ78形)

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モハ72形

001~319はモハ63形の運転台を撤去して中間電動車化したグループです。73系の地方線区転用で余剰になったり車体老朽化のため本グループ288両のうち126両が荷物車・事業用車に、20両がクモハ73形に、18両がサハ化されるなど実に半数以上が他形式に再改造されています。



モハ72087

昭50/3京都(昭50/9廃車)

モハ72218

昭46/3松戸(昭47/2廃車)

001~181はパンタグラフの搭載位置を63形時代(運転台側)と同じにしたため、奇数車と偶数車ではパンタグラフ搭載位置が異なっています。

200~319は大形配電盤となり妻面片側の窓がありません。またパンタグラフも500~の新製車と同様に奇数車と合わせた位置に搭載しています。※H21.3.15 モハ72248と誤認していた記載を修正しました。


モハ72形(001~718)車両リストのページはこちら

掲載両数が多いので別ページとしています。


モハ72形試作改造車

クモハ73形の項でも触れたように昭和35年に大井工場で老朽車体の試作近代化改造が行われました。工事内容によってA~Cの3タイプがありモハ72形は4両が施工されています。また、吹田工場では昭和35年に2両が全金属試作改造されています。


モハ72018

昭50/2明石(昭50/9廃車)

モハ72108

昭50/2鳳(昭51/6廃車)

モハ72024と213の2両について吹田工場で全金属改造工事が行われています。写真の018は昭和38年に同工場で量産改造されたグループですが、窓上下の帯が残っている異端車で試作改造車と似た形態でした。

大井工場の試作B工事施工車です。鋼板屋根化され戸袋窓もHゴム化になっていますが窓は3段のままでした。

 

モハ72263

昭47/8津田沼(昭50/3→クモユニ82)

やはり大井工場近代化試作改造車でクモハ73096と同じA工事施工車です。




モハ72形全金属改造車

クモハ73形と同様、昭和37年より63形改造モハ72形から44両が全金属車体に量産改造されました。やはり施工工場によって窓隅Rの有無などに相違がみられます。


モハ72041

昭50/3津田沼(昭51/6廃車)

モハ72110

昭50/3高槻(昭50/9廃車)

昭和38年浜松工場改造車です。

昭和37年吹田工場改造車ですが、パンタグラフの搭載位置が通常のモハ72形のルールとは逆になった異端車です。(偶数車ですので本来ならパンタ位置は写真右側が順当のはずですし、車体更新に合わせ奇数向きに搭載したということであれば扉の開く向きが逆になるはずなのですが・・)



モハ72形500~

昭和27年以降にモハ72形として新製されたグループです。63形改造車に比べて屋根高さが低くなりベンチレータも上部が内側に折れた新タイプになっています。また、客用扉の開く方向が63形改造車は全て同一方向であるのに対して、500~は車体中央を対称に車端方向に開くようになりました。台車はDT17に変わり、さらに最終形の686~はDT20です。


モハ72503

昭50/3広島(昭54/3廃車)

モハ72602

昭50/3津田沼(昭51/11廃車)

昭和27年製の501~512は63形改造車と異なり客扉上にヘッダーが付きましたが戸袋窓は木製3段で登場しました(後年になりHゴム化された車もあります)。

513~は戸袋窓、客扉窓がHゴム支持に変更されました。さらに614~は構内入替え用に簡易運転台付きとなり電動機も変更されています。

 

モハ72678

昭50/3久里浜(昭50/7廃車)

モハ72717

昭49/12大原(昭52/7廃車)

写真の車はアルミサッシ2段窓化されていますが、珍しく戸袋窓に保護棒が残っていました。なお本車は久里浜に留置中、台風被害で冠水のため廃車された33両のうちの1両です。

半鋼製最終グループの686~718は台車がDT20に変更されています。


モハ72形(001~718)車両リストのページはこちら

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モハ72形850台

中央東線で使用するため屋根高さを低くして登場したグループで一般型と区分するため850台とされました。昭和31年度の製造であり屋根高さ以外は一般形最終グループ686~718と同様の仕様です。


モハ72864

昭49/12大原(昭52/2→クモヤ441-2)

850~864の15両が製造されています。晩年は三鷹区所属の10両がスカ塗りでモハ71形に混じって使用されたほか、5両は豊田、中原、津田沼に配属、ぶどう色で活躍していました。後に5両が事業用のクモヤ441形に改造されています。


車両リスト

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モハ72850
昭51年1月 豊田

モハ72852→クモヤ441-3
昭47年8月 高尾

モハ72853→クモヤ441-4
昭51年1月 高尾

モハ72856
昭51年1月 高尾

モハ72857→クモヤ441-5
昭51年1月 初鹿野

モハ72861
昭49年4月 矢向

モハ72862→クモヤ441-1
昭49年6月 津田沼

モハ72863
昭52年11月 品川



モハ72形900台

クモハ73900の項でも触れたように昭和29年にジュラルミン車体のモハ63形を全金属試作改造、2両をモハ72形900・901としたものです。


モハ72901

昭50/11我孫子(昭52/11廃車)


車両リスト

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モハ72900(モハ63900)
昭49年12月 名古屋

モハ72901(モハ63902)
昭47年8月 津田沼



モハ72形920~

昭和31年~32年製にかけて44両製造された全金属車です。モハ72形として最後の新造車で、クハ79形920~とともに窓上下の帯もなく側面雨樋が車体と一体化された構造となりました。昭和31年製の920~924には窓隅のRがありません。なお本グループが製造された昭和32年はモハ90系(後に101系に改番)試作車が登場した年でもありました。


モハ72944

昭50/3津田沼(昭55/7廃車)


車両リスト

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モハ72920
昭50年3月 津田沼

モハ72921
昭50年3月 津田沼

モハ72923→クモヤ441-6
昭50年3月 津田沼

モハ72924
昭50年3月 津田沼

モハ72925
昭53年2月 稲城長沼

モハ72928
昭49年12月 大原

モハ72932
昭54年9月 国道

モハ72934→クモヤ90103
昭50年3月 広島

モハ72936
昭53年4月 鶴見小野

モハ72937
昭53年11月 陸前原ノ町

モハ72938
昭50年3月 久里浜

モハ72939
昭50年3月 久里浜

モハ72940
昭50年3月 久里浜

モハ72941
昭52年11月 山北

モハ72942
昭50年2月 片町

モハ72943
昭50年3月 久里浜

モハ72944
昭53年9月 浅野

モハ72946
昭50年3月 大阪

モハ72947
昭50年3月 久里浜

モハ72954
昭50年2月 片町

モハ72956
昭50年2月 片町

モハ72957
昭52年9月 津田沼

モハ72958
昭53年4月 東神奈川

モハ72959
昭54年9月 東神奈川

モハ72960
昭54年9月 東神奈川



モハ72形970~

昭和47年、モハ72587を103系並みの車体に載せ替えて車内アコモデーションの改善を図った車両が登場、昭和50年から仙石線用に同様の改造を施したモハ72形10両、クハ79形10両が量産改造されています。同線から73系が引退した後も103系に混じって使われましたが、昭和60~61年にかけて車体を流用して名実ともに103系化されてしまいました。


モハ72970

昭54/9国道(昭55/7廃車)

モハ72973

昭51/2陸前原の町(昭61/8→103系)

試作改造の本車のみ当初オレンジ色で登場、鶴見線で在来の73系に混結して使われましたが、昭和55年同線の新性能化により他線に転じることなく廃車になっています。

モハ72500~に103系並みの車体を載せ替えた量産改造車です。種車の製造時期から台車は全車ともDT17でした。


車両リスト

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モハ72970(モハ72587)
昭54年9月 国道

モハ72971(モハ72502)
 →サハ103-3001
昭53年11月 苦竹

モハ72972(モハ72504)
 →モハ103-3002
昭53年11月 苦竹

モハ72973(モハ72561)
 →サハ103-3002
昭51年2月 陸前原ノ町

モハ72974(モハ72543)
 →モハ103-3001
昭51年2月 陸前原ノ町

モハ72975(モハ72612)
 →サハ103-3003
昭53年11月 陸前原ノ町

モハ72977(モハ72509)
 →サハ103-3004
昭53年11月 陸前原ノ町

モハ72978(モハ72560)
 →モハ103-3004
昭53年11月 陸前原ノ町