車両カタログ(20m通勤車Part3   4扉改造車)


 

クモハ32001戦時輸送にともない2扉クロスシートだった車両の3扉化・4扉化が行われましたが、本欄では4扉改造された車両で42系からの改造であるクモハ31・32とクハ79、横須賀線用旧32系(電動車は17m)の付随車から改造されたクハ79、サハ78を紹介します。

各ページの車両リストは1両1枚としていますが、本ページのみ一部車両について2枚掲載といたしました(単なる気まぐれです)。


Part1  クモハ40ほか
 
Part2  クハ55/クハニ67
 


クモハ31・32形

2扉クロスシートの42系モハ42形、モハ43形を戦時中に4扉ロングシート化したもので、両運転台のモハ42形からは3両がクモハ32形に、片運転台のモハ43形からは13両が一旦モハ64形となり、後に戦災廃車の1両を除く12両が再改番されてクモハ31形となりました。


クモハ31002

昭49/3四条畷(昭49/7廃車)

クモハ31004

昭49/8彦根(昭49/7廃車)

写真は元モハ43028で事故復旧に際して4扉化改造され国電初の4扉車となったものです。既存扉幅1100ミリに対し増設扉幅は1000ミリで扉間窓も4個づつに揃えられています。

001と004の2両のみ増設扉幅も1100ミリで窓配置もモハ43の面影が残っています。戦前製造車の多くが戦後の更新修繕で標準化されましたが、クモハ31形の一部には最後まで3列ガーランドベンチレータや側面幕板部の行先表示窓が残っていました。写真は廃車後、近江鉄道彦根構内で解体を待つ004。

 

クモハ32000

昭55/9府中(昭56/7廃車)

モハ42形から改造されたクモハ32形は3両とも増設扉が1100ミリです。最終配属は000が岡山、001が高槻、002が淀川で淀川区以外の2両は事業用として使われていました。001と002は運転台側の縦雨樋の取り付け場所が半流車のように側面乗務員扉後部となっています。


車両リスト

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クモハ31002(モハ43028)
昭48年3月 四条畷

クモハ31002(モハ43028)
昭49年3月 四条畷
左写真の反対サイド

クモハ31004(モハ43030)
昭48年3月 四条畷

クモハ31005(モハ43029)
昭48年3月 四条畷

 

クモハ31005(モハ43029)
昭49年8月 彦根
右上写真の反対サイド。彦根で解体待ちの姿。

クモハ31009(モハ43033)
昭49年8月 彦根
既に床下廻りは部品が撤去されています。

クモハ31009(モハ43033)
昭49年3月 四条畷

クモハ31013(モハ43003)
昭45年8月 淀川

 

クモハ31013(モハ43003)
昭45年8月 淀川
縦雨樋の取付け場所が半流車のように側面乗務員扉後部です。

クモハ32000(モハ42002)
昭55年9月 府中

クモハ32000(モハ42002)
昭50年3月 岡山

クモハ32001(モハ42007)
昭49年12月 京橋

 

クモハ32001(モハ42007)
昭50年2月 片町
非パンタ側運転台は片隅式のままです。

クモハ32002(モハ42010)
昭50年3月 高槻

クモハ32002(モハ42010)
昭50年3月 高槻



クハ79形

クハ79形と言えば3段窓の旧モハ63形というイメージですが、ここで紹介するのは戦時中に2扉クロスシート車(42系のクハ58形、クロハ59形と旧32系のクハ47形)を4扉化改造してクハ85形とした車を、再度改番のうえクハ79形に編入したグループです。


クハ79035

昭49/3四条畷(昭50/9廃車)

クハ79052

昭49/3四条畷(昭50/3廃車)

42系の制御車クハ58形25両は全車4扉化によりクハ85形化される計画でしたが13両のみ施工(未改造車は後にクハ47形に改番)され、さらにクハ79031~055(欠番多数)に改番されました。クモハ31形と同じく増設扉幅と窓配置で2タイプに分けられます。なおクモハ31形と異なり全車グローブ形ベンチレータに交換され側面行先窓もありませんが、丸形の雨樋縦管や側面の急行板差し枠が残っていた車は多くありました。

クハ85形からは戦災廃車1両を除き12両がクハ79形化されましたが5両は増設扉幅1000ミリ、7両が1100ミリとなっています。
増設扉幅1100ミリ車は増設扉上のウィンドヘッダーが省略されていたのに対し、増設扉幅1000ミリ車は初期改造の一部がヘッダー付きとなっていました。

 

クハ79055

昭50/2片町(昭51/11廃車)

クハ79056

昭50/2片町(昭51/10廃車)

クハ58形のうち唯一の半流車であったクハ58025からの改造車です。

42系の2/3等合造車クロハ59022からの改造車でサロハ46→クロハ59→クハ55→クハ85という遍歴の持ち主。4扉化の試作改造であったため、扉間の窓幅に600ミリと700ミリが混在する上、窓配置も不揃いです。増設扉幅は1000ミリでクモハ32002とともに国電初の20m4扉車になりました。

 

クハ79066

昭45/8淀川区(昭47/3廃車)

060と066の2両は横須賀線用旧32系クハ47形を4扉化改造してクハ79形に編入したものです。旧32系クハ47形10両も当初全車4扉化される計画でしたが施工されたのは2両のみに終わっています。いずれも最後まで製造時の1列ベンチレータで前面雨樋も直線のまま使用されました。また060には運行窓が未取付け、066のほうも標準より小型のものが取り付けられていました。


車両リスト

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クハ79035(クハ58005)
昭49年3月 四条畷

クハ79045(クハ58015)
昭50年3月 片町

クハ79047(クハ58017)
昭49年3月忍ヶ丘~四条畷

クハ79049(クハ58019)
昭48年3月 四条畷

 

クハ79049(クハ58019)
昭48年3月 四条畷

クハ79052(クハ58022)
昭49年3月 四条畷

クハ79054(クハ58024)
昭50年2月 片町

クハ79055(クハ58025)
昭50年3月 片町

 

クハ79056(サロハ46014)
昭49年3月 四条畷

クハ79066(クハ47010)
昭45年8月 淀川



サハ78形

ここで紹介するのは、戦時中に製造された63系オリジナルの3段窓サハ78形(001~008)とは異なり、横須賀線用旧32系のサロ45形、サロハ46形を4扉化改造したグループです。サロハ46形は13両全車(42系として製造され当初サロハ46形の追番となっていた014~018の5両を除く)が、またサロ45形からは13両中8両が改造され、それぞれオリジナルのサハ78形から連番で付番されています。なお、これらグループからは、御殿場線用の2両がトイレ付きに改造され400番台に改番されました。


サハ78010

昭49/12大原(昭50/4廃車)

サハ78023

昭50/3沼津(昭54/10廃車)

サロハ46形からの改造車はサハ78009~021となりました。3両が戦災廃車、1両がトイレ付きとなり後に400に改番されています。写真は鳳区から津田沼区に転入しオレンジ色を塗り替える間もなく廃車になった010。

サロ45形から改造の022~034(欠番あり)は写真左のグループとは車端部の窓配置が異なります。

 

サハ78400

昭50/3沼津(昭54/10廃車)

サハ78401

昭52/12沼津(昭54/10廃車)

サロハ46→サハ78018にトイレ付き改造を施し改番したものです。

元サロ45→サハ78024を写真左と同様トイレ付きとしたもの。床下に水タンクを有しているのが見えます。


車両リスト

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サハ78010(サロハ46002)
昭49年12月 大原

サハ78015(サロハ46007)
昭50年3月 沼津

サハ78016(サロハ46008)
昭49年8月 陸前原ノ町
オレンジ色のまま津田沼区から貸出中。

サハ78017(サロハ46009)
昭45年12月 松戸

 

サハ78021(サロハ46013)
昭49年6月 津田沼
鳳区からオレンジ色のまま転入

サハ78023(サロ45002)
昭50年3月 沼津

サハ78030(サロ45009)
昭50年3月 沼津

サハ78400(サロハ46010)
昭51年12月 沼津

 

サハ78401(サロ45003)
昭50年3月 沼津



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