車両カタログ(20m通勤車Part2  クハ55・クハニ67)


 

クハ5543140系の制御車クハ55形は製造年月による相違に加えて他形式からの改造編入、トイレ取り付けに伴う改番などで多くのバラエティが存在しました。本欄では他に荷物合造車のクハニ67形を掲載しました。


Part1  クモハ40ほか
 
Part3  4扉改造車
 


クハ55形

オリジナルのクハ55形は40系の制御車として昭和7年から昭和16年にかけて、クモハ41形と同様に平妻の1・2次形、半流線形の3次形が96両製造されています。他に戦時輸送に合わせ2/3等合造車のクロハ59形、同クロハ69形、セミクロスシートのクハ68形をロングシート化したグループが加わるとともに、昭和34年からのサハ57形への運転台取付け改造→クハ55形車や、トイレ取付けによる改番車などが存在してバラエティに富んでいました。


クハ55001

昭50/2鳳(昭52/1廃車)

クハ55025

昭50/2明石(昭51/2廃車)

昭和7~9年製の1次形23両はモハ41形同様に平妻車です。撮影に立ち会っていただいた鳳区の方が、クハ55形のことを「ごんごん」と呼んでおられたのが印象に残っています。

024~030は2次形で運転台直後の客窓が小型2個タイプとなりました。写真の025は運転台の全室改造の際に1次形と同じ大窓1個に改造された特異車でした。

 

クハ55090

昭55/9宇部管(昭56/8廃車)

クハ55071

昭49/12鳳(昭52/7廃車)

昭和11年~16年製造の031~096は半流線形です。製造時は前照灯の形状、張上げ屋根、シルヘッダーの有無、リベットの有無など製造年度による違いなど数タイプがありましたが、戦後の更新修繕で標準化されています。
シルヘッダー付き車としては031~064がリベット有り、075~096がリベットレス車体です。写真は昭和15年帝国車両製で乗務員扉上にも帯のある特異車。

半流車のうち昭和14年製の065~074はノーシルノーヘッダー車です。写真の071は戦前の大鉄所属車の特徴である側面幕板部の急行板差し枠が残るほか、台車が本来のTR23からTR36に交換されていました。

 

クハ55110

昭50/2明石(昭50/9廃車)

クハ55112

昭50/2大阪(昭50/11廃車)

097~114はクロハ69及びクロハ59のロングシート改造でクハ55に編入されたものですが097~109は戦後セミクロスシートを復元、クロハ69・クハ68化され欠番になりました。
写真の110はクロハ59形からの改造車で、本車のみクロハ59→クハ68化改造予定→クハ55となったため右写真の111~114のグループとは窓配置が少し異なっています。

クロハ59→クハ55への改造グループです。クロハ59形は25両が誕生しましたが、クロハ59(001~017)→クハ68(021~037)→クハ55(135~150)→クハ68(001~023奇数)となったグループ、ここで紹介したクロハ59(016・018~021)→クハ55となったグループ、さらにクロハ59(022~025)→クハ55(106~109)→クハ68(1両はクハ85を経てクハ79)になったグループなど複雑な遍歴になっています。

 

クハ55161

昭50/3京都(昭50/7廃車)

151~171(奇数)は3扉セミクロスシ-トの51系クロハ69形をクハ55形に編入したグループです。クロハ69形11両もクロハ69(001~002)→クハ55(153・155)となった2両以外はクロハ69→クハ55(097~105)→クロハ69に復元→クハ55(151~171)と複雑な経歴をたどっています。


車両リスト

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クハ55001
昭50年2月 鳳

クハ55004
昭50年3月 大阪

クハ55007
昭50年2月 杉本町
ベンチレータ7個搭載タイプ

クハ55009
昭52年7月 宇部管

 

クハ55022
昭49年7月 宇部新川

クハ55025
昭50年3月 大阪

クハ55026
昭49年12月 北松本

クハ55031
昭49年12月 鳳

 

クハ55034
昭49年12月 鳳

クハ55035
昭50年2月 片町

クハ55036
昭49年7月 宇部管

クハ55037
昭51年9月 松本

 

クハ55041
昭53年2月 信濃大町

クハ55046
昭52年7月 宇部管

クハ55049
昭49年12月 北松本

クハ55052
昭52年7月 小野田

 

クハ55053
昭50年3月 宇部新川

クハ55055
昭50年2月 杉本町

クハ55056
昭52年7月 宇部管

クハ55060
昭49年12月 鳳

 

クハ55062
昭49年8月 鳳

クハ55065
昭49年8月 鳳

クハ55071
昭49年12月 鳳

クハ55072
昭49年8月 鳳

 

クハ55073
昭52年7月 宇部新川

クハ55081
昭52年7月 宇部新川

クハ55090
昭52年7月 宇部管

クハ55094
昭50年3月 宇部管

 

クハ55110(クロハ59016)
昭50年2月 明石
ベンチレータ7個タイプ。縦樋丸管が残っています。

クハ55111(クロハ59018)
昭52年7月 宇部新川
偶数向きに転換しています。

クハ55112(クロハ59019)
昭50年3月 大阪
クロハ59は全車奇数向きで製造されています。

クハ55113(クロハ59020)
昭49年7月 宇部新川
偶数向きに転換しています。

 

クハ55153(クロハ69001)
昭50年3月 大阪

クハ55159(クロハ69004)
昭50年3月 京都

クハ55161(クロハ69005)
昭50年3月 京都

クハ55163(クロハ69007)
昭49年12月 京都

 

クハ55167(クロハ69009)
昭50年3月 大阪

クハ55171(クロハ69011)
昭50年2月 明石



クハ55形300台

昭和34年から制御車不足を補うためサハ57形に運転室取付け改造を施したもので在来車と区分して300台となりました。全部で37両が改造され改造年と種車のサハ57形の形態によって3グループが存在しました。


クハ55305

昭50/2杉本町(昭51/4廃車)

クハ55319

昭55/4富士(昭56/11廃車)

300~319(除く318)はサハ57形の内、シルヘッダー付きリベットレス車体を持つグループからの改造車です。オリジナルのクハ55形と似ていますが運転台寄りの戸袋窓位置が異なっています。

第1次改造車は運転台貫通扉幅がサハ時代の800ミリ横引き戸のままでした。また貫通扉にサボ受けやフックが付けられたため事実上非貫通扱いで使用されていたものや、写真左の305のように貫通扉を通常幅のものに再改造した車も存在します。

 

クハ55325

昭50/2明石(昭50/11廃車)

クハ55329

昭50/2明石(昭50/3廃車)

第2次改造14両のうち12両は昭和15年製ノーシルノーヘッダーのサハ57形からの改造です。全車とも前面は通常の平妻タイプ(貫通路幅600ミリ、開き戸、運行窓有り)仕様となっています。

最終改造の4両と第2次改造の2両は昭和8年製サハ57形からの改造です。リベット付き車体で前面も通常の平妻タイプですのでオリジナルのクハ55平妻形と最も酷似した外観になっていました。


車両リスト

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クハ55301(サハ57028)
昭54年11月 富士

クハ55305(サハ57032)
昭50年2月 杉本町

クハ55309(サハ57038)
昭49年12月 鳳

クハ55311(サハ57040)
昭50年2月 鳳
Hゴム化された運行窓隅Rが小さいタイプです。

 

クハ55313(サハ57042)
昭50年2月 鳳

クハ55319(サハ57047)
昭56年7月 富士

クハ55320(サハ57013)
昭50年3月 宇部管

クハ55324(サハ57017)
昭49年7月 宇部管

 

クハ55325(サハ57016)
昭50年2月 明石
サハ57改造のクハ55には、電動車と同様に運転台脇の屋根昇降用のステップのある車が多くなっています。

クハ55326(サハ57019)
昭45年8月 淀川

クハ55328(サハ57020)
昭50年3月 宇部管

クハ55329(サハ57008)
昭50年2月 明石

 

クハ55332(サハ57023)
昭50年2月 鳳

クハ55334(サハ57024)
昭45年9月 東神奈川

クハ55336(サハ57025)
昭50年2月 鳳

クハ55338(サハ57009)
昭50年2月 鳳

 

クハ55340(サハ57007)
昭49年7月 宇部管



クハ55形400台

地方線区での使用に伴いトイレ付きに改造し400台に区分したグループです。一度400台に改番された後、再度改番された車もあってこちらも複雑な経緯となっていました。


クハ55405

昭51/9松本(昭56/7廃車)

クハ55406

昭52/4新前橋(昭53/3廃車)

オリジナルクハ55形のうち2次形のクハ55028からの改造車であるため運転台後部が小窓2個タイプです。

長野原線用の401~404・406は半流形クハ55からの改造で、403と406は埋込み前照灯を装備していました。

 

クハ55434

昭55/6北松本(昭56/9廃車)

クハ55438

昭55/6北松本(昭56/8廃車)

クハ55300台(サハ57形改造)からの改造車は430~442に区分されています。種車と同様3つのタイプがありましたが、写真は300~319からの改造車のため貫通路は800ミリ幅横引戸です。貫通扉が使用できるようサボ受けが助手席側に取り付けられています。

ノーシルノーヘッダーのサハ57形からは4両が改造されました。写真の438はサハ57021→クハ55330からの改造ですが一度55439となったのち再度55438に改番されています。理由は不明ですが同様に一度400台になった後再改番された車は他に55321→55440→55439、55304→55433→55430、55310→55435→55436、55315→55436→55433の5両に及んでいます。


車両リスト

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クハ55401(クハ55051)
昭51年3月 新前橋

クハ55402(クハ55038)
昭49年4月 渋川

クハ55403(クハ55057)
昭51年3月 新前橋

クハ55404(クハ55050)
昭49年4月 高崎

 

クハ55405(クハ55028)
昭51年9月 松本

クハ55406(クハ55058)
昭53年2月 高崎運転所

クハ55430(サハ57031)
昭51年9月 北松本

クハ55431(サハ57034)
昭53年2月 高崎運転所

 

クハ55432(サハ57029)
昭56年8月 穂高
疎開留置中

クハ55433(サハ57044)
昭53年2月 北松本

クハ55434(サハ57035)
昭56年6月 松本

クハ55435(サハ57018)
昭51年9月 北松本

 

クハ55436(サハ57039)
昭55年8月 北松本

クハ55437(サハ57046)
昭56年8月 梓橋
疎開留置中

クハ55438(サハ57021)
昭51年9月 北松本

クハ55439(サハ57012)
昭49年12月 北松本

 

クハ55440(サハ57012)
昭50年3月 柚木
ベンチレータは他車より厚みが薄く見えます。

クハ55441(サハ57014)
昭55年4月 富士

クハ55442(サハ57015)
昭51年3月 長野原



クハ55形800台

半流形クハ55のうち4両は戦後2/3等合造車として使用することとなり形式はクハ55形のまま800台に改番されました。後に一般車に戻されていますが番号はそのままでした。


クハ55800

昭49/8鳳(昭52/7廃車)

800~806(偶数のみ)は外観上ベンチレータの配置に特徴があり容易に判別できました。


車両リスト

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クハ55800(クハ55043)
昭49年8月 鳳

クハ55802(クハ55044)
昭50年3月 長尾
鳳所属車を片町線に貸出

クハ55804(クハ55045)
昭50年2月 鳳

クハ55806(クハ55054)
昭49年12月 鳳



クハニ67形

オリジナルの荷物合造車クハニ67形は8両が製造されましたが4両は昭和44年までに廃車、4両はセミクロスシート化によってクハユニ56形に改造される一方、クハ55形から6両がクハニ67形に改造され900台となっています。


クハニ67900

昭49/4高崎(昭51/1廃車)

クハニ67901

昭50/8伊那松島(昭53/11廃車)

運転室後部を荷物室に改造した900。信越線高崎~横川間ローカルに使用されている時の写真ですが、僚車の902は昭和15年帝国車両製クハ55からの改造で乗務員扉上にもヘッダーがありました。

飯田線で使用された900台の3両はトイレ付きとなっていました。


車両リスト

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クハニ67900(クハ55032)
昭49年4月 高崎

クハニ67901(クハ55093)
昭50年2月 天竜峡

クハニ67902(クハ55088)
昭49年4月 新前橋
乗務員扉上部にも帯が付いた変形クハ55からの改造車です。

クハニ67903(クハ55095)
昭53年9月 伊那松島

 

クハニ67905(クハ55096)
昭50年2月 伊那松島



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